2月3日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二日】ブラジル消費者保護協会(Idec)が昨年十二月に大サンパウロ市圏のスーパーで販売されている冷凍鶏肉を調査した結果、食品メーカー八社のうち七社の製品で水分が法の定める基準量を上回っていることが明らかとなった。
同協会はドリップテストと呼ばれる方法で、製品内の水分量を調査。法律では水分量は六%以内と規定されているが、それに収まったのはコパコル(五・六%)一社のみ。アウローラ(七・八%)、ブロタンオ(九・四%)フランボイアン(七・四%)、コーリン(一一%)、ニョー・ベント(一一・九%)、ペルジガンオ(七・四%)、サジーア(六・六%)の各社はそれぞれ基準量を上回った。一人当たりの年間平均消費量二七・七キロ、一家族の平均構成員数三・五人で換算すると、一家族当たりの年間損失額は最高で約三十五レアルにも上る。
農務省は二〇〇二年と〇三年に別の方法で水分量のテストを実施し、八%までの水分含有を認めた。〇二年には調査対象製品の一六・四%が、〇三年には二六%が基準量を超えていることが確認された。
基準を超えると評価された食品メーカー各社は、連邦政府による検査では基準内に収まっていたと今回の調査結果を疑問視する。しかし、一部メーカーは、輸送と保管の過程で冷凍と解凍を繰り返す間に水ぶくれが発生したことを認めている。