保安局、犯罪統計を発表=04年第4・四半期=殺人など減少=被害届総数増え、検挙数減る=サンパウロ州
2月4日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ州保安局は三十一日、昨年第4・四半期の犯罪統計を発表した。これまでの統計が被害届けの時点での記載の誤りなどから、犯罪の性質があいまいだとの指摘を受け、起訴理由に基づき正確に区分した統計だとしている。
統計によると殺人(過失致死は含まず)、窃盗、強盗殺人、強姦、営利誘拐は二〇〇三年比で六%の減少となった。二〇〇三年には八万二千五百七十二件だったが、昨年は七万七千七百八十六件となった。しかし被害届総数は一昨年の四十九万二千件から昨年は五十万三千件へと二%増加した。この届けは身分証明書の紛失から殺人に至るまでの受け付け件数。
いっぽうで犯人の検挙数も減少した。二〇〇三年は二万三千七百五十一人だったのが昨年は二万一千三百十三人となった。これに対し保安長官は警察の機能が低下した訳ではなく、凶悪犯などの逮捕に集中した結果に過ぎないと釈明している。また、今回の統計で犯罪の多発する地域と犯罪の性質が明確になったことで、パトロールの配置換えなどにより防犯に努めるとの意向を示した。
サンパウロ市内では全ての犯罪が減少した訳ではない。性的暴行は一昨年の二百八十三件から三百三十九件へと二〇%の増加となった。反面、殺人は二一%、殺人未遂は三%、強盗殺人は五一%、営利誘拐は二二%、それぞれ減少した。サンパウロ市の近郊都市では強盗殺人が五一%増加する現象を見せた。
統計による各犯罪の発生件数は(カッコ内は二〇〇三年第4・四半期)、凶悪犯罪は前述の通りで、人に関わる犯罪が十五万六千七百八十八件(十五万三百八十八人)で四%増、財産にからむ犯罪は二%増だった。検挙数は現行犯が二万一千四百八十人(二万一千九百八人)で二%減、未成年の補導が二千三百九十四人(二千百二人)で一四%増、銃器押収は一一%減となった。
犯罪別では、殺人が二千七十九件(二千五百三十二件)で一八%減、強盗殺人が百八件(百十六件)で七%減、強姦が一千十五件(一千三十三件)で二%減、営利誘拐二十九件(三十二件)で九%減。麻薬不法所持三千五百六十八件(三千四百五十八件)で三%増、盗み(稲妻誘拐と呼ばれる街角での強盗も含む)五万四千四百五十二件(五万九千五百五十件)で九%減、車の窃盗が一万八千九百九十五件(一万八千百六十件)で五%増、銀行強盗が三十八件(三十件)で二七%増、積荷強盗一千七十件(一千百十九件)で四%減、窃盗などその他の盗み十四万一千五百十七件(十三万六千七百三十一件)で四%増、車上荒らし二万六千九百五十五件(二万四千九百五十五件)で八%増を記録した。