ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ロシアに肉類輸入解禁促す=回答なき場合は報復措置

ロシアに肉類輸入解禁促す=回答なき場合は報復措置

2月4日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】政府はロシアに対し、ブラジル産牛肉・豚肉・鶏肉の早期輸入全面解禁を促す書簡を送りつけたことを明らかにした。牛肉の輸出はアマゾナス州で狂牛病が発生したことで昨年九月以降、ロシアは輸入を全面禁止とした。その後検査官が来伯し調査の結果、サンタ・カタリーナ州産の牛肉をシロと断定、この地区からは輸入を解禁した。しかしこのほかの地域については調査が完了して四カ月が経過しているにもかかわらず、何ら音沙汰がないことに政府は業を煮やしていた。
 この間、ロシアはアメリカやEU諸国と取引を活発化していることで、外務省では差別待遇と判断、今回の書簡となった。アモリン外相によると、これはロシアに対する最後通告で、速やかな結論や何らかの返答がない場合、ブラジルも報復措置としてロシアに対し輸入障壁を設けるとしている。さらにロシアが加盟を希望しているWTO(世界貿易機構)への加盟についてブラジルは反対の立場を取るとの強硬姿勢を示した。
 二〇〇三年の同国への肉類の輸出実績は牛肉八万三千トン、豚肉三十万トン、鶏肉が二十一万二千トンだった。