ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | クレジットカード=一歩間違えると悪夢=高い金利、支払い遅れは避ける

クレジットカード=一歩間違えると悪夢=高い金利、支払い遅れは避ける

2月11日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】クレジットカードは手軽に支払いができることと現金や小切手を持ち歩かなくても済むことで人気を博し、今や生活必需品の一つとさえなっている。しかし一歩間違うと悪夢の中をさまよい歩くような危険な落とし穴が待ち構えている。警告を発しているのは全国消費者擁護協会(PROTESTE)だ。 同協会が十八のクレジットカード会社を調査した結果、支払い遅延に適用されている金利は平均一〇・二一%(年間二二〇・九六%)で金融機関の中でも最高の部類に属している。
 クレジットカードは支払い期限日に全額払わなくても定められた最低金額を払うと残りは翌月回しとなる。これに適用されるのが前出の金利だ。短期間に決済すれば問題は大きくならないが、長期に及ぶと複利計算で元利合計は雪だるま式に増えていく。一例を挙げるとある女性弁護士は定職を失った期間、子供の学用品の八百レアルをカードで支払ったが収入がなかったため決済を数カ月遅らせた所、金額は二千レアルとなっていて仰天したという。
 同協会によると、支払い金額が多額になった場合、銀行から個人貸付を受けてでもクレジットカードを決済した方が良いという。銀行金利の方がより低率だと忠告する。
 また、直接カード会社と交渉する方法もあるという。会社側は金利率の上昇などいちいち利用者に通知しない落ち度があるため、交渉に応じる可能性がある。さらに最悪の場合、法的手段に訴えるのも良いとしている。カード会社はサービス業であり、金融機関ではないため不当な高率での金利徴収は認められないという。また裁判所では消費者の言い分がほとんど認められるとの見解を示している。また現在使用中のクレジットカードと他社のそれとのサービスの違い、とくに金利の調査が肝要だと指摘している。