2月11日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】農務省はこの程、中国政府がブラジル産大豆輸入を解禁したことを明らかにした。中国側が昨年、大豆に不純物が混合しているとの理由で船積された大豆の引き取りを拒否して以来、両国間で品質に関するすり合わせが行われてきた。最終的にブラジル側が示した品質保証の内容に合意して輸入再開となったもの。
中国は世界でも有数の市場なだけに大豆生産者および輸出業者にとっては朗報。一方、中国政府はブラジルに対し中国産品の輸入を増やすよう求めてきたという。同国の統計によると、二〇〇四年のブラジルからの輸出は二十七億ドルに対し、中国からはわずか三千万ドルだったとし、不均衡を指摘している。
農務省はこれに加えてロシアとスペインが鶏肉の輸入を解禁したことも発表した。ロシアは昨年九月にブラジルで口蹄疫が発生したことを理由に、ブラジルから肉類の輸入禁止の措置を取った。ブラジル政府は今回の解禁のほか牛肉、豚肉の解禁も強く求めている。
スペインでは一年前、ブラジルの衛生および検疫に問題ありとして、輸入を禁止していたのを解除した。