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融資規制、緩和へ=不良債務者は銀行の判断に

2月11日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】通貨審議会(CMN)は二十七日、市中銀行の融資・クレジット規制法の改正を決定した。銀行や金融機関の融資準備金に余裕が出てきたことで、これまでの規制を緩和して金融界に活気を与えるのが目的。
 一九九八年に定められた規制では、不渡り小切手を発行したり、長期月賦の支払いを怠ったりして中銀の不良債務リストに載った場合、新規の融資やクレジットを受けることが禁止され、小切手の発行も差し止めとなっていた。今回はこの規制を廃止し、市中銀行の判断に委ねることとなった。例えば、一度はリストに名を連ねたがその後経済力が復活した人や、自宅などを担保に融資を受けようとしてもこれまではできなかったが、今後は銀行の判断で可能となる。
 審議会では住宅購入の融資枠の増額も決定しており、個人や中小企業への融資が増加することで経済効果の拡大を図るのを狙いとしている。