2月12日(土)
[エスタード・デ・サンパウロ紙十一日]軍警はサンパウロ市モルンビー区で九日、住宅に押し入り盗みを働いた四人を強盗傷害の現行犯で逮捕した。警察では同区で連続発生した強盗に加え、過去三カ月間、ブルックリン区やカンポ・ベーロ区(いずれも南部地区の高級住宅)で発生した三十件の強盗傷害事件の犯行と手口が同じことから、これら一味の仕業とみて取調べている。
警察に届け出た三十人の被害者らは一様に暴行されて顔や腕にけがをしており、犯人らの凶暴さを物語っている。犯人らは早朝、狙った家の路上で待機していて家人が外出するところを拉致して押し込み、金品を強奪していた。
今回はたまたま隣人が犯行を目撃し、警察に通報したため現行犯逮捕となった。家政婦が歩道を清掃しようとした所を拉致され、家の主人はピストルを突きつかれ、殴る蹴るの暴行を受けた。
警察で同区の被害者五人が犯人らの顔を確認した。このほかブルックリン区の被害者も犯人と断定した。犯人らは犯行を認めたという。
犯人のうち主犯を含む二人は盗みで服役しているが、条件付き仮釈放(模範囚で通学、または定職があって勤務するために日中の外出が許可される措置)の身分で、もう一人はベレン区の刑務所の脱走犯だった。模範囚とはとんだ喰わせもので、この釈放制度の是非が論議されている。