2月15日(火)
懐メロやよく知られる歌謡曲に合わせて踊る健康表現体操のセミナーが先月、サンパウロ市などで開催され好評を博した。NPO法人である全日本健康音楽研究会(本部・静岡県浜松市、斉藤千代子会長)から斉藤会長、豊田英二理事長、松本葉子指導講師が来伯。二十五日(リベイロン・ピーレス日伯文化協会)、二十六日(ヴィラ・マチウデ文協)、二十七日(静岡県人会)の日程であり、初日リベイロン・ピーレスには近郊地域からの参加者も目立ち、百人を超える盛況ぶりだった。今後リベイロン・ピーレスでは講習会が定期開催される動きもあり、ラジオ体操と並ぶ健康体操として普及するか。今後の展開が注目を集めそうだ。
二〇二五年には四人に一人が六十五歳以上と予測される高齢化社会になる日本。同体操は、高齢者が生きがいを持って生活できるようにと、静岡大学名誉教授でもある斉藤会長が、運動学の基本に則ってそれぞれの歌に合わせて振付けを創作したもの。研究会の発足は一九九二年で、支部は日本国内に十二を数え、ハワイ、韓国、オーストラリアにもある。本部・支部をあわせた会員は約九千人。
リベイロン・ピーレス市の川添博さんによると、当日は、ストレッチ体操として振付けされた「夕やけ小やけ」など五曲をかけて踊った。このほか、「さくらさくら」(関節の運動)、「矢切の渡し」(表現体操)「バラが咲いた」(エアロビックス)、「手のひらを太陽に」(刺激運動)の演目が実施された。
同体操には約三百五十曲のレパートリーがあり、「荒城の月」は転倒予防、「幸せなら手をたたこう」は痴呆防止を目的に体操が創作されているという。
「身近で昔懐かしい歌で刺激を受け、心・身体・頭の三位一体となった体操が無理なく楽しめた。ストレス解消の効果もあるようだ」と川添さんは話す。
リベイロン・ピーレス文協(村木アントニオ会長)では同体操の普及に努め、毎週水曜日午後六時から同協会でセミナーを行っていきたいとしている。
詳細問い合わせは川添さん(11・4828・3611)まで。