2月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ十六日】サンパウロ市内エスペリア・クラブで十五日、政府が上程している暫定令MP232に反対する決起集会が行われた。
法の適用対象となる一千以上の団体、協会、労組が集結して反対声明を採択した。十七日にブラジリアで政府に手渡される。MP232はサービス業を中心とした職種の所得税を引き上げるもので、弁護士、医者、技師、教育関係者、芸能関係者など広い分野が対象となる。
この暫定令は野党も強く反発していることから、議会での承認を阻止すべく集会は盛り上った。上下院とも議長が交替し、とくに下院では与党が敗北したことで、審議が棚上げされる可能性があるとして参加者は期待している。
関係者は、暫定令は急を要する案件であるはずだが、所得税引き上げはこれに該当するのかと首をかしげている。さらに法案が承認されれば、サービス部門の廃業が増え、サンパウロ市のみで失業者が十万人増えるとの見方を示している。