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コラム オーリャ!

 コロニアの団体は結構、もろいものだと思った。五十年の歴史を誇るサンパウロ靖国講が、講元の死で風前の灯火とも言える状態に陥っている。
 資産家でなければ講元は務められず、故松原寿一さんの代役はいない。そこで、会費制の導入が持ち上がった。負担が増えるなら、協力者が集まらないかもしれないと聞いて、力が抜けた。
 「金を出さなくてよいなら、手伝ってもよい」。所詮は、そんなものなのだろうか。
 「県人会にしてもフェスタの時だけ顔を出して、普段は全く働かない人がいるでしょう」。靖国講の話を聞いたある人は、そうもらして表情を歪めた。
 故人の一家が順当に、講元を引き継いでくれればよいのだが、遺族は別のことで忙しいとも聞く。      (古)

05/2/17