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今年も輸出は好調に推移=新市場として注目のアラブ諸国

2月18日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】今年に入りドル安レアル高が続いているにもかかわらず輸出は好調に推移しており、経常収支は昨年同期に比べ三割増の黒字となった。
 二月第二週の経常収支の黒字は四億四千九百万ドルだった。輸出が十一億六千百万ドルに対し、輸入は七億二千二百万ドルとなった。これにより二月度の累計は輸出が二十九億八千百万ドル、輸入が十九億三千二百万ドルとなり貿易黒字は十億四千九百万ドルとなった。
 今年のこれまでの累計では黒字が三十二億三千二百万ドルで、昨年同期の二十四億五千九百万ドルと比べ三一%増となった。〇五年の輸出総額は百四億二千五百万ドルで昨年の八十八億三千九百万ドルの一七・九%増に終わったものの、一日平均の輸出額は昨年比三〇・六%増の三億七千二百万ドルを記録した。
 これに対し〇五年の輸入総額は七十一億九千三百万ドルで、昨年の六十三億八千万ドルの一二・七%増、一日平均は二億五千六百万ドルで昨年比で二四・八%増加した。
 二月度の輸出の一日平均は四億二千五百万ドルで昨年の三四%だった。このうち四九・一%は製品で、鉄鋼、ガソリン、オレンジジュース、自動車および関連製品が主だった。半加工製品は三二・七%で、紙パルプ、粗砂糖、木材、大豆油などが主流だった。一次産品は三・八%で、葉煙草、肉類やコーヒー豆などで代表された。
 輸入は一日平均二億七千六百万ドルで昨年比三二・四%増となった。主な品目は燃料類(昨年比一二〇%増)、ゴム(五六%)、プラスチック原料(二〇・五%)など。
 なかでも輸出で注目されているのがアラブ諸国向けで、一月度は二四%増となった。過去十二カ月間で四十億九千万ドルに達し、四四%の上昇をみた。これにより関係者は今年の増加率を当初の一二%から二〇%へと上方修正した。
 輸出品目は砂糖、牛肉をはじめとする肉類、鉄鉱石に加え、最近では結婚衣装やフェスタ用服が急増している。二十二カ国からなるアラブ諸国の二〇〇三年度の輸入は総額千八百億ドルで、ブラジルはこの一・五%に過ぎなかった。
 二〇〇四年は総額二千三百十億ドルの一・八%へとわずかに増加した。ブラジル産品は、主にサウジアラビア向けで、順にエジプト、マロッコ、アルジェリアとなっている。今年に入って同諸国向け増加で、新市場として輸出業界は注力していく意向を示している。