2月18日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】ルーラ大統領はベネズエラを公式訪問した十五日、同国のチャベス大統領との間で二カ国間協定に署名した。
これに先立ち演説の中でルーラ大統領は、両国間の結束がラテンアメリカ圏の統一にとり重要な過程の一歩だと強調。またチャベス政権は同国の民主主義の発展にかけがえのない存在だと称賛した。いっぽうでブラジルの政界のエリートを批判し、ヨーロッパばかり目を向けてアフリカ諸国を忘れており、いっぽうでアメリカを重視してベネズエラやギアナ、スリナムをおろそかにしていると指摘した。
二カ国間協定の内容は▼ブラジルの北東部地方に両国合弁の石油精油所を設立する。原油はベネズエラ産。投資額は二十億ドル。
▼キューバの石油公団と共同でハバナに潤滑油工場を設立。投資額は二千万ドル。
▼ベネズエラの製鉄生産の燃料となる石炭発掘の合弁企業。
▼石油化学工業の合弁企業。
▼カラカス市内のメトロ工事にBNDES(工業開発銀行)から七千八百万ドルの融資。
▼ベネズエラの水力発電所建設に社会経済開発銀行(BNDES)から一億二千万ドルの融資。
▼ベネズエラ空軍にエンブラエル製の戦闘機十二機を三億ドルの融資付きで売却。