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ワールド・プレス・フォト=ブラジル人が金賞受賞=7万枚の応募の中から

2月18日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】世界の写真コンテストで権威のあるワールド・プレス・フォトで、ブラジル人ジョゼー・ジュリオ氏がニュース写真部門で見事金賞に輝いた。ブラジル人の入賞は一九八五年と二〇〇〇年に続き三人目となった。大賞は、昨年末アジアを襲った巨大津波で犠牲となった肉親の遺体の傍らで泣き崩れる女性の写真を撮影したインド人ジャーナリストが受賞した。
 ジュリオ氏の受賞は九部門のうちの一つで、昨年八月にサンパウロ市内ファベーラでの火災で、火の手が上がるバラックを背景にたたずむ少女を撮ったもの。この写真は当時のタイム誌のサイトでも週間優秀賞に指名された。この部門には百二十三カ国から四千二百六十六人のジャーナリストが写真六万九千百九十枚を応募した。ジュリオ氏はこの写真一枚のみで応募し栄冠を勝ち取った。
 ワールド・プレス・フォトはオランダのアマステルダムの本部で毎年コンテストを催している。これまでの大賞で最高の話題を呼んだのが、一九七〇年に撮影の、ベトナム戦争で戦火に追われて全裸で泣きながら逃げる少女の写真だった。