2月19日(土)
ゴイアニア市で不法に居住していたホームレスが強制撤去をめぐって軍警と衝突、死者二人が出た事件で、二人の通夜が行われた十七日、軍警がリーダー拘束のため会場へ踏み込み、一人がホームレスに押さえ込まれた。同僚救出のため、婦人や幼児がゴッタ返す教会内へ、軍警が拳銃で五発発砲した。未亡人は十七日朝、後ろ手に縛られた夫の遺体を受け取り、葬式では発砲の見舞を受けたと嘆いた。
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サンパウロ市ヴィラ・マンチェスター区で自動車販売代理店の経営者(74)が十五日、三人組により店内から拉致され、経営者のアストラ車で連れ去られた。グアルーリョス市ピメンタ区の隠れ家に監禁されていたが、十七日朝、見張り二人が買い物に出たスキに逃げ出した。近くの診療所から警察へ通報し、身代金を払わずに難を逃れた。軍警は隠れ家で一味の一人とみられる少年を逮捕した。
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イパネマ海岸につながる排水溝で九歳から十六歳の少年少女二十人が夜を過ごしている。彼らは家出した者や親に捨てられた孤児などで、排水溝の床に毛布を敷き、消臭剤で悪臭を消して寝る。冬も暖かく快適だという。露天商の手伝い、車の番、靴磨きなどで生計を立てている。リオ市社会福祉局長は、出稼ぎもしくはちょっとした悪さを働くためリオに移り住んでいるとコメント。
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十七日午後にサンパウロ市を襲った雷雨は、市内二十三カ所で浸水を引き起こし、倒木が相次いだ。倒木により市内各区で停電が発生、スマレー区では復旧までに七時間もかかった。電力会社のエレトロパウロによると、街路樹が最悪の状態にあり、この夏の停電の6割は倒木が原因という。