ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

議会史上で異例の下院議長=番狂わせの原因は内閣改造

2月23日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】下院議長に選出されたセヴェリーノ・カヴァウカンチ下議が議長就任早々まず実行したことは、糟糠の妻を呼んで脇に座らせたことだった。下院では前代未聞な出来事なので、反響を呼んだ。
 聖職者崩れの領袖を自認する同下議の考え方は、一般には理解し難い。聖職者の言葉を借りるなら、至聖所の幕が切って落とされたということ。国会と国民の間の垣根が取り払われたことを意味する。
 同議長は声なき者の代弁者を任じ二年間、議会の最高権威として、また国家として第三番目の重要人物となる。大統領と副大統領が不在のときは、連邦政府大統領に任じられると連邦令に明記されている。
 クーニャ前議長の後任として、ひょうたんから駒のような、議会史上でも特異な例として同議長は登場した。下院議長の双肩に負わされる責任の重さは、本人も想像してなかったのではないか。規模から見ると第七番目の進歩党(PP)から指名されたわけでもなく、独自の判断で立候補した。
 一方、五百十三議席中九十一議席を占める第一党の労働者党(PT)が、議長選に完敗するのも議会史上初めてだ。PTが議長席を獲得して、下院執行部を連立与党へ譲るという作戦も見事に外れた。下院で政府は丸裸になった。
 二〇〇六年の大統領選に向けた内閣改造が、番狂わせを生じさせたようだ。大連立政権構想は,裏目に出た。ただハッキリしたのは、巨大政党は政府にしても党にしても誇大妄想に過ぎないことだ。ギマランエス下議がそれを教えた。
 大統領府は、グリーンハルフ下議の選挙参謀として閣僚十人をあてがった。数が多ければ良いというものではない。選挙本部はチョンボの連続。前回の約束反故は今回のあだ討ちとなる。カヴァウカンチ議長のPPは連立与党なのだ。PTはPPに一閣僚のポスト提供を約束していたが、スッカリ忘れていた。
 約束を守っていれば、カヴァルカンチ下議は議長選に立候補しなかったと、コレイアPP党首は述べた。議長が得票した三百票は半分が野党で、あと半分は連立与党の票だった。グリーンハルフ下議は第一次で二百七票を得たのに、決選では十二票少ない百九十五票で赤恥をかかされた。
 PT政権の二年間、プラナウト宮はトランプを公平に配らなかった。軍政が二大政党を作らせて以来、閣僚ポストをたらい回しにして連立与党のバランスを保ったことを、PTが知らない筈がないのに。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button