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高級健康食が売り=ダチョウ肉輸出に賭ける

2月23日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】ダチョウを飼育・販売しているアヴェストロ社は九日、マクドナルドの依頼でダチョウ肉のハンバーグ試食会を催した。ダチョウ肉はキロ当たり六十レアルもするが、脂肪が少なく、低コレステロール食品として食通から注目されていた。
 現在は、焼肉店のカンタルッペやアンチクアリウス、エスプラナーダ・グリルへ供給している。ポン・デ・アスーカルにも、特別注文を受け、卸している。ダチョウハンバーグを振り出しにアヴェストロはダチョウ肉を庶民の食卓にも並べたい考えだ。
 一方、ダチョウ生産者は九日、南アフリカの食肉業者クライン・カルー氏を迎え、ダチョウ肉輸出への糸口を模索している。同氏は年間、五百万トンの生肉を世界へ出荷する。同氏一行はダチョウ飼育農場を視察し衛生設備には満足したが、コスト面で難色を示した。
 ブラジルのダチョウ飼育ではアルファルファを主な飼料とするため、南アフリカ産より飼料が五〇%割高になるという。同氏はライバルが現れないよう、極力コスト削減に努めるよう要請した。国際市場で競争力が確立できれば、ブラジルのダチョウ生産者と契約を結ぶと約束した。