2月23日(水)
小林正典さんが書いた『日系移民・海外移住 異文化交流の今昔』が、昨年十一月十八日付で、(株)今井書店から発行された。小林さんは、(有)コンベンションクリエイト代表取締役、広島修道大学人文学部非常勤講師、広島ペルー協会専務理事、広島日伯協会理事。
「発行に当たって」のなかで、「移民」「海外移住」の歴史は二国間だけでなく、多国間や多地域の国際的な相関関係にあるものが多く、「異文化交流」「国際交流」もその影響を受けて進んで行くことが多い、それを何とか、少しでも理解できるようにまとめようとした、と書いている。
内容は日系移民・海外移住概説編(1)一般市民の海外(国外)とのつながり、(2)「出稼ぎ」、移民、海外移住について、(3)日本人海外移住通史、(4)現代日本と海外移住。
年表編は「日本と世界に見る日系移民史年表」。
「ブラジル移住」記述のところに、清谷益次さん(サンパウロ人文研理事)の特別寄稿「ブラジルから見た日本と海外移住・異文化交流」がある。
小林さんのこれまでの主な著書は「ペルーの被爆者」(九五年九月)「ペルー日本人移民・小野銀造の一生」(〇〇年七月)、「〈日本勝利〉と戦ったブラジル移民一家の記録」(九八年二月)など多数。