2月24日(木)
甲南女子大学(神戸市灘区)の学生三人が二十日、来伯した。サンベルナルド・ド・カンポ市のアルモニア教育センターでポ語を集中的に学ぶほか、同市のファヴェーラや、リオ、サルヴァドール、イグアスーなどを巡り、ブラジルについての理解を深める。
澤田佳子さん(19)は一年生で鳥取県の出身、越智晴香さん(20)と橋本千英さん(20)は二年生で兵庫県出身。いずれも、四年前に創設された多文化共生学科に在籍している。
澤田さんは「なんとなく始めたポ語ですが、どうせやるなら自分のモノにしたいと思った」と来伯動機を語った。越智さんは「小さい頃からサッカーなどを通じて興味があった」。関西ブラジルコミュニティーの活動に携わる橋本さんは「ポ語をしっかり身に付けて、もっとコミュニケーションをとれるようになりたい」と意欲を示した。
ポ語を学んでいるのは同学科の生徒百人中二十人。ブラジル研修は二年前に続き二度目となる。前回参加した学生は十一人で滞在中視察したファヴェーラ住民のために帰国後、学園祭などの機会を利用して洋服や文房具を集める活動を展開。今回来伯した三人に物資を託している。
引率のリリアン・テルミ・ハタノ助教授(多文化共生論)は「関西にはブラジル人が多いので、今後彼らの良き理解者になって欲しい」と、研修成果に期待を寄せる。
三人は三月二十日まで滞在する。