2月25日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】コーヒー価格が今週、ニューヨーク先物取引所で五年振りの高値をつけたことでコーヒー業者は活気を呈している。
この高値で、やはり高騰している砂糖相場と合わせ農務省では、主要産物の大豆、トウモロコシ、小麦の相場が下落している現状の下、貿易黒字の減少の歯止めになると安堵している。生産者はこれまで三年間の赤字返済で手取りは残らないと手放しでは喜んでいないが、トンネルを抜け出たことは実感している。
ロドリゲス農相は十七日ブラジリアで開かれたセミナーでこれに触れ、価格下落サイクルの終了を宣言した。同相によると、二〇〇二年に一俵(六十キロ入り)の価格が史上最低の百十レアルとなってから、過去一年間は二百レアル前後で低迷していたが、先週来からミナス・ジェライス州南部では生産者渡しで三百レアルになったことを明らかにした。
さらに世界コーヒー機関によると、世界の需要増で供給不足が顕著となっており、来季(二〇〇五/六年)の全世界の生産は一億六百万袋から一億八百万袋と見込まれており、需要に対し七百万袋が不足すると予測されることから、価格の高騰は続くとの見方を示した。
国内の収穫は四月から最盛期を迎えるが、今年の生産は三千七十万袋から三千三百万袋とみられている。いっぽう国内消費は千五百八十万袋と予想され、国内コーヒー産業協会が二〇〇六年の目標として掲げた千六百万袋の消費は本年内に達成される見通しだ。