3月1日(火)
神戸の旧神戸移住センター(神戸市中央区山本通三)一階の資料室で「南米移住点描」展が行われている。四月末まで開催される。
展示されているのは―
◇志賀源吾画伯の移民船三部作(コピー)
1、あふりか丸「旅立ちの歌」。昭和三十四年ごろ神戸港を出港するあふりか丸と見送り。
2、ぶらじる丸の「航海」。積乱雲の下、なぎのメキシコ沖をぶらじる丸が行く。
3、あるぜんちな丸とさんとす丸「洋上での出会い」。両船がカリブ海で。
志賀画伯は、三六年、佐賀県伊万里の生まれ。国立唐津海員学校を卒業。現商船三井(株)に入社、船員として世界の海と港を巡り、絵を描く。示現会、水彩協会、愛知県の半田市美術展委員。
◇頑張る平崎徳平一家。
昭和の初めに熊本県からブラジルへ移住した平崎一家は大地のなかで懸命に働き、初期の目的を果たした(写真の提供は平崎将之さん)。「移住した祖父母たち」(一九二九年ころ)、「一面真っ白に咲き誇った綿畑の中で」(一九四五年~四六年ころ)、「収穫物を運送するトラクター」(一九五二年~五三年ころ)。
◇ルイス号で南米へ。
日本の商船隊は第二次世界大戦で壊滅した。戦後の移住再開は昭和二十七年暮れだったが、移住者を運ぶ移民船はなく、わずかの新造船以外はオランダ籍の船をチャーターした。その当時ルイス号でパラグァイへ移住する高橋勝幸さん一家を写真で追う。(写真提供は高橋勝幸さん=京都府八幡市在住の中学・高校教諭)。(日伯協会の『O BRASIL』から)