3月2日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】ルーラ大統領が二十四日に前大統領の汚職を隠したと発言したことについて、ブラジル社会民主党(PSDB)と自由戦線党(PFL)は二十八日、ルーラ大統領を連邦最高裁(STF)に刑事告発し、発言に関して大統領が司法の場で説明するよう要請した。要請は連邦検察庁に対しても行われた。
説明の要請に対しては、連邦総弁護庁(AGU)を通じ最高裁の場で返答すると大統領府のシンジェル報道官は述べた。
バストス法相は二十八日、ルーラ政権は汚職スキャンダルをじゅうたんの下に隠すようなことはしないと、大統領が最高裁から通知を受ければ、問題の発言についてすべて説明を行うことを請け負った。検察庁と連邦警察が民営化をめぐる汚職と社会経済開発銀行(BNDES)の件について捜査中であることを強調した同相は、大統領が党利党略やスキャンダルを巻き起こすために発言したのではないことは全く明らかとし、また、訴追を逃れるためにカヴァウカンチ下院議長と取引はしなかったと述べた。
ジョビン最高裁長官はリオで、PSDBの告発は特別扱いされることなく審理されると述べたが、告発が適切かどうかについてはコメントを避けた。