ホーム | 日系社会ニュース | 17歳、浜公志郎さん=「老中棋戦」勝つ=タイトル2つ目

17歳、浜公志郎さん=「老中棋戦」勝つ=タイトル2つ目

3月2日(水)

 ブラジル将棋連盟(中田定和会長)主催の「第三十四回老中棋戦大会」が二月二十七日に、サンパウロ市リベルダーデ区の同連盟会館であり、サンパウロ州内外から六十六人が参加した。
 タイトル戦でお馴染みの青木幹旺さんや吉田国夫さんが、途中で敗れるなど大会は波乱含みだった。日本で〃修行〃を積んだ浜公志郎さん(17)が優勝。「名人」に続き、二つ目のタイトルを獲得した。
 老中棋戦はこれまで、駒落ち戦で昇段が認められなかったことから、参加者が年々減少。大会の存続が懸念されていた。今回試験的に平手での対局に変え、七十人近くの出場者数を確保した。
 中田会長は「タイトルの名前を、なくすことはないと思う。来年、駒落ちにするか平手にするかは、皆の意見を聞いて決めたい」と述べ、大会の継続には前向きな姿勢をみせる。
 浜さんは、対局相手になった板井清さんをあっけなく破って、タイトルをものにした。「ミナス州に住んでいる両親に連絡を入れていません。カップを見せてびっくりさせたい」と喜んでいた。
 浜さんの弟、拓馬さんと成彦さんも出場。成彦さんが二段戦で優勝し、三段に昇段した。
 各段の優勝者は、次の通り。五段以上(老中棋戦)=浜公志郎、四段=西川秀敏、三段=植北利次、二段=浜成彦、初・段外=植田陽一、親睦戦A=中島一郎、B=菊竹正行。敬称略。植田さん、植北さんがそれぞれ二段、四段に昇段した。