下院議長、お手盛案断念=上院議長の反対通告で=「恨むならレナンを恨め」
3月4日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】セヴェリーノ・カヴァカルカンチ下院議長は二日、国会議員昇給のお手盛案を断念するとの意向を明らかにした。これにより、同議長が下院議長選挙で公約の旗頭としたお手盛案は事実上闇に葬られることになった。二日の下院では、同議長がこれまで反対を表明してきたバイア安全法が可決されたため、同議長は一日で二つの敗北を喫した。
昇給のお手盛案は国会議員の現行給与一万二千八百四十レアルを一万九千百十五レアルにしようというもので、国会運営法に基づき、上院と下院の議長が賛同すれば、議決がなくても承認されるものだが、ここにきて上院議長が正式に反対を通告したことで断念せざるを得なくなった。
この裏にはネルソン・ジョビン連邦最高裁長官との駆け引きが存在する。同長官は裁判所の高等判事らの現行給与一万九千百十五レアルから公務員許容最高額の二万一千五百レアルへの昇給を意図しており、この昇給に準じて国会議員の昇給を判事らの現行給与並にしようと画策したもの。
レナン・カリュイロス上院議長は反対理由として昇給が「現状にそぐわない非現実的な措置」だとし、「本件に限らず国民の総意に反する行為は慎むべきだ」との態度を示した。また上院の各党国会対策委員長もこぞって反対している。
いっぽうで下院議長もお手盛案を正当化するため、一日に各党の国対委員長を招集して説明会を開いたが賛同を得られず、足並は揃わなかった。わずかに自党進歩党(PP)が、選挙時の公約を実現する努力をしていると理解を示した。中には反対派が途中で退席する事態も起きた。
下院で断念宣告を行った下院議長は「恨むならクレナン(上院議長)を恨め」との捨てセリフを残して議長席を後にした。