3月4日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】衛生監督センター(CVS)の調査で、サンパウロ州内のスーパーなどで販売される加工食品のうち、農薬が残留するものなど食品として不適切なものが明らかとなった。
CVSは二〇〇三年と〇四年の二年間、同州内の販売施設五百三十六カ所から二十三品目、七百三十六のサンプルを調査。そのうち三〇%がバクテリアの混入や表示違反などで食品として不適切と判断された。
残留農薬が基準を超え、不適切とみなされたものは、イチゴ(六三%)、ピーマン(四三%)、マモン(パパイヤ、八%)。お菓子の六〇%は使用禁止の合成着色料が使われていた。合成着色料はアレルギーを引き起こす可能性があり、アレルギーは子供のぜん息の九〇%の原因とされている。ケイジョ(チーズ)・ミナスの四一%で基準値以上のバクテリアが確認され、パウミット(やしの幼木)は一七・三%が食用として不適切と判断された。
ハンバーガー、キビ、マカロン(パスタ類)、大豆など二十四のサンプルのうち、十一は原料に遺伝子組み換え農産物が含まれていることが表示されていなかった。食品の扱いについて衛生上の問題があるとみなされた施設は、シュラスカリーア(四〇%)、大型スーパー(二〇%)、スーパー(一九%)、パン屋(一七%)、レストラン(一五%)。
ブラジル消費者保護協会(Idec)の食品担当者は、食品の製造過程の透明性をさらに高めるよう求めて行くとコメントした。