3月4日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】ガソリン、アルコールやガスといった複数の燃料を使用できるフレキシブルカー、通称「フレックス」の新車タイプが注目されている。
自動車メーカーは今年、売り上げの五〇%を占めると見ており、さらに輸出戦略の目玉として注力していく構えをみせている。政府と農務省もエタノール・プロジェクトと併行して、海外との技術提携を推進する方針を固めている。
フレックス車は二〇〇三年に発売開始され、初年度は八万四千台の販売で内需のわずか七%だった。これが昨年は三十七万九千台となり、販売台数の二六%へと急増した。一月は三一%に達したことから、メーカー筋では年内に半数を占めると見積もっている。
この車のエンジンは十年前から各社で開発されてきたが、〇三年三月にフォルクスワーゲンが発売を開始したのを皮切りに、GM、フィアット、フォード、ルノー各社が市場に参入した。なかでもGMはガソリン、アルコール、ガスを使用できるエンジンで注目された。フォルクスワーゲンは唯一、一〇〇〇ccのコンパクト車を発売し、経済性を強調したほか、一〇〇〇cc車の商品工業税(IPI)が減税となることを利用して低価格をつけ好評を呼んだ。