3月8日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】セーラサンパウロ市市長は五日、看板や野外広告の取り締まりを強化することを明らかにした。これらは至るところで年々増加しており、市の美観を損う景観公害だと決めつけた。これにともない不正業者や利害にからむ汚職が多発していると指摘している。
市当局によると野外広告の四十%に相当する二千五百から三千カ所の物件は違法で、なかには市有地や公道、歩道にまで我が物顔で横行しているという。また私有地のほとんどが無登録となっている。市当局では手始めに市内の横断幕の撤去を命じ、これまでに二万六千二百四十六枚を取り外した。この中には市当局自身の四枚も含まれていた。
これまで歴代の政権により、この種の違反による罰金は約十四億レアルが帳簿上に登録されているが、滞納のまま処理されていない。市当局では今後、人員不足解消のため、大学生などのアルバイトを雇い、監視員とする意向を示している。また各区に専用地を設置し、広告を集中することも検討している。