先月二十七日のエスタード紙テレビ情報別冊に、一頁のデカセギ広告が「日系子孫のみ」との小見出し付きで掲載された。女性で月二千五百ドルから三千ドルとの求人もあった。
同じ日のエスタード紙エンプレーゴ(職)別冊には「家政婦=月給三百R$」程度の求人広告、家政婦自身が出す求職五行広告で溢れていた。
デカセギは本当に貧乏で、悲惨な生活をしているのか? このような広告が同じ日の新聞を飾って、ブラジル人はどう思うのだろうか、という心配が胸をよぎった。
先週、バスで帰聖した時、議論をする学生の声が聞こえた。「日系人ばかり日本就労できるというのは人種差別ではないか」と。対する日系学生は独系や伊系も同じことをしているから、と無難に答えていたが聞いている方はどこかヒヤヒヤだった。 (深)
05/3/9