GDP成長率を下方修正=IPEA=3・8から3・5%へ=高金利が工業生産の足かせ
3月10日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】応用経済研究院(IPEA)は八日、今年のGDP(国内総生産)成長率を三・五%へと下方修正することを明らかにした。これまでの予測は三・八%だった。
経済成長減速の最大要因は、昨年九月から連続的に引き上げられている基本金利(SELIC)で、現行の年率一八・七五%から、今月もさらに引き上げられるとみられていることから、これが工業生産に足かせをはめていると同院は指摘している。
一月の工業生産は昨年同月比三・二%増となったものの、前月十二月比では二・二%減少している。また今年の国内需要は四・二%増加の見通しだが、GDPに対する輸出はマイナス〇・七ポイントと予想されている。増設投資により機器類の輸入が一八・九%増に対し、輸出は一〇・二%増にとどまるとみている。
いっぽうで全国工業連盟(CNI)は、現在金利高で工業生産の伸張にブレーキがかかっているものの、長期的に見て上向くとの楽観姿勢を崩していない。連盟によると、一月の販売は前月比一・九七%減で、就労時間は二・〇五%減となった。しかし、いっぽうで新規雇用は十三カ月連続で増加しており、一月は前月比〇・二七%増加し、企業が長期的戦略に備えている姿勢が伺えるとみている。
また従業員の所得も二十二カ月連続で上昇しており、〇三年四月以降、一七%増加した。連盟では統計史上、初めての出来事だとしている。さらに工場の平均稼動率も一月は八二・四%と前月の八二・九%と大差なく、昨年一月の八〇・八%よりも好調で、新年度の月初めではこれまた九二年以降の新記録となった。
しかし金利高による打撃は否定できず、売上げは前月比一・九七%の減少となった。昨年一月比では三・一三%増加となったものの、昨年十一月の売上げは前年同月比一〇・八七%増、十二月のそれは七・七七%増であり、それと比較すると増加率は大幅減となった。
金利については今月さらに最終的引き上げが行われ、一時すえ置きが続いた後、年内には一七%のレベルに下がると予想されている。これを視野に入れて金融アナリストらの予想GDP成長率は三・六九%で、リオ連邦大学の経済グループは四%としている。