3月10日(木)
パラー州トメアスー市で、去る二月二十六日、JICA草の根支援協力事業「アマゾン自然学校プロジェクト」の環境インストラクター(指導員)第一期生の終了証授与式が行われた。このプロジェクトは、日本のNPO「野生生物を調査研究する会」(今西将行理事長、兵庫県川西市)が、JICAから事業受託し、トメアスー文化農業振興協会(大貫光春会長)を現地カウンターパートとして、地域の自然環境を紹介する人材を育成するもの。
今回、終了証を授与されたインストラクターは十人は、昨年八月から半年間にわたる養成講座に出席し、自然調査や農業体験、自然体験活動指導の手法を学んだ。
その結果、トメアスーでは初めての環境教育テキスト(五十ページ)を作成し、一月末に開催された五泊六日の第一回「自然学校」のプログラムづくりや、こどもたちへの自然体験活動指導を行った。「自然学校」とは、兵庫県で小学校五年生を対象に行われている五泊六日のキャンプにヒントを得たもので、今回、ベレンの州立学校から十人の生徒をトメアスーに招き、トメアスーからも十人の生徒を加え、原生林体験、植林、農業体験、チョコレートづくり、ホームスティ、キャンプなどさまざまな体験活動を行った。
十人は、今月末に「野生生物を調査研究する会」が主催するエコツアーのガイドをつとめる。今年八月から二期生指導が始められる。