3月11日(金)
まずは市民からの苦情を二つ。セーラ市長は選挙公約でリッショ(ゴミ)税を廃止するとしたが、未だに請求書が来ている。公約違反ではないか。これに対し、市当局は来年から廃止すると回答している。何故今年からではないかの理由は説明していない。もう一つはエレトロパウロ(電力会社)の社員が電力測定の折カイシーニャ(チップ)を要求して困るというもの。これに対しエレトロパウロは断固拒否して欲しいとコメントしている。
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セーラ市長は四日、週末の商店営業を自由化する市条例に署名した。これまで日曜開業には特別許可が必要とされてきた。
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ラ米最大の市場でサンパウロ州の台所といわれるセアジェスピ(旧セアーザ)が三十五周年を迎えた。七十万平米の面積で、毎日一万トンの産品が出入りする。六百十九人の職員のほか、商人三千六百人、運搬人三千九百人が従事している。昨年一年間で、ミカン三十万トン、トマト二十五万トン、ジャガイモ二十二万トン、リンゴ十三万トンが集荷された。
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いっぽうで、サンパウロ市の胃袋を満たすメルカドン(中央市場)は一九三三年創立の歴史を持ち、現在でも毎日二万人が訪れて活況を呈している。一万二千六百平米の建設面積に二百九十のボックスがあり三千人が就業。毎日十五トンのゴミが排出される。買い物のついでに利用者に好評なのがバカリャウ(タラ)のパステイスで一日五百個が売れる。またモルタデラ(ハム)のサンドイッチは百キロの売上げで名物となっている。
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在聖米国領事館によると、アメリカはブラジル人学生に学業の場を提供するためビザ発給を再開することになった。このビザは二〇〇一年九月の同時多発テロ発生以降、差し止めとなっていた。
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サンパウロ州海岸山脈の旧サントス街道を散策するエコツーリズムが人気を博している。サンパウロ州観光局が昨年四月から行っているもので、クバトン市までの八キロを約四時間かけて歩くもの。途中、原生林や野生動物、数々の遺跡の見学も出来る。問い合わせは0××13・3372・3307。