3月12日(土)
笙や尺八、琴の邦楽演奏者四人がニューヨークから来伯、十七日、国際交流基金サンパウロ日本文化センターで公演する。石榑(いしぐれ)雅代さんをリーダーとする綴音(つづりね)グループで日本人二人のほか、アメリカ人、台湾人で編成される。メンバーはアメリカで個人的に多彩な音楽活動を展開。その傍ら、邦楽の研究や公演も盛んに行っている。
国際交流基金ニューヨーク事務所の新規事業「在米日本文化専門家派遣事業」の一環。演目は「千鳥の曲」「巣鶴鈴慕」「上弦の曲」など。「翼に乗って」「子供の為のラプソディー」といった最近の曲も含まれる予定。
岐阜市出身の石榑さんは幼少から笙に親しみ、故沢井忠夫、沢井一恵に師事。高崎芸術短期大学で笙と三味線を専攻した。一九九二年に渡米し、ブロードウェイ・ショーをはじめ、CBSテレビ・コマーシャルなどの音楽制作を手掛ける。カーネギー・ホール、リンカン・センター、メトロポリタン美術館での演奏経験もある。また、各地の大学で講義と公演するなど活躍。現在は沢井笙曲院ニューヨーク・マンハッタン支部の指導にあたる。