3月16日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ市マルタ前市長が在任中、財務省の許可を得ずに貸付を受けて工事代金の支払いに当てていたことが明らかになった。パロッシ財務相が昨年十二月二十七日付、当時のサルネイ上院議長の報告書から明らかにしたもので、上院が定めた州や市の財政責任法に違反するものだと指摘している。
同法では市の収入プラス二〇%が支出の上限と定められている。これによりマルタ前市長は支出の上限を超えたことから、代金の支払いを帳簿処理せずに、闇処理したものとされる。
報告書は十二月に提出されたにもかかわらず、二月十六日に初めて明るみに出され、野党側は与党が公表を差し控えていたものと見て、責任を追及する構えだ。前市長の責任は追及されないとみられている。