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秋の蘭展、見にきて=文協で18日からの3日間

3月16日(水)

 秋の蘭展が十八日から二十日まで、文協で開催される。サンパウロ蘭協会の主催。森本ルシア会長は「カトレア・ラビアッタが季節の主流。即売会や講習会もあります。ぜひ見にきて」と呼び掛けている。
 かつては〃高嶺の花〃だった蘭も、最近は手ごろな価格で購入できるようになった。「プレゼントでやり取りしたりするうち、育てる楽しみを知って、勉強を始める人が増えた。昔は愛好者といえば男性でしたが、最近は女性が目立ちますね」と森本会長は話す。
 毎年春と秋に開かれ、これで七十二回目。昨年は栽培方法などを記したパンフレット四万枚すべてがなくなった。中島澄男副会長は「文協で行なわれる催し事では一番人出が多いイベントといわれます」
 展覧会は貴賓室を会場に、全国約七十人の蘭コレクターが出品。大サロンでの即売会には二十五業者が参加する。肥料や、蘭に関する本など資料も充実しているのが特徴だという。
 期間中は一日三回(午前十時/午後二時/午後四時)、大講堂で無料の栽培講習会も予定。
 また、十九日には蘭の権威ラセルダ・クレベル氏を迎えての講演会が第十三会議室である。参加費は五十レアル。ミナス州在住のクレベル氏はブラジルで二十一種の新種の蘭を発見した人物で、東京で開かれた世界的な蘭展でも説明会を開いた経歴を持つ。
 講演は午前と午後の二回に分かれ、午前九時からはアマゾニアのカトレア・エルドラードについて。午後二時からはミナス州に分布するロック・レリアの特徴を解説。医師の傍ら、蘭を求めて世界を駆け巡るクレベル氏ならではのエピソードも期待できそうだ。
 講演会はサンパウロ蘭協会まで申し込みが必要(電話11・3207・5703)。
 蘭展の開催時間は三日間とも午前九時~午後七時。サンジョアキン街381。