3月18日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】国内工業界は一月に雇用と所得が伸び、幸先の良いスタートとなった。雇用は前月比で〇・四%増加して、十一月と十二月の落込みに歯止めをかけた。実質所得は六・二%増となり、過去一年間で単月での最高となった。
これはブラジル地理統計院(IBGE)が発表したもので、雇用増は、企業主が経済成長を確信した上で、長期的視野に立って社員を確保しておく狙いがあったためとみている。
実質所得の増加は過去十五カ月間継続されているが、大幅増は初めてのこと。これまでの最高は昨年十一月の五%で、過去十二カ月間の累計では八・八%にとどまっている。これについては、自動車や家電といったハード部門の一月の生産が好調で、それによる労働時間の延長が原因だとしている。