3月18日(金)
ルーラ大統領が告発した前政権の公社民営化疑惑がくすぶっている。議会は下院も上院も不正解明のため議会調査委員会(CPI)設置を決めた。下院はエレトロパウロの民営化が行われた九八年に社会経済開発銀行(BNDES)が十二億ドルを米系企業AESへ融資した背景を調べる。上院は官房室のジニス元側近が関わった民営化に捜査のメスを入れるという。この上院CPIには、PMDB幹部の面々が名を連ねている。
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サンパウロ市北部ヴィラ・ノーヴァ・カショエリーニャ区で十五日午後、マルチネス君(13)が胸部に、友人ベゼラ君(16)は頭部に被弾し謎の死を遂げた。事件はベゼラ君の家で起き、目撃者は全くいない。第七十二警察署の推測では、初めベゼラ君が誤ってマルチネス君を射殺、動転したベゼラ君が自殺を図ったとみている。両君の両親は、自宅に拳銃はなかったと話している。
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サンパウロ州ソロカーバ市で十五日、老夫婦の家に侵入したマーリオ・R・S・セリーノ容疑者(28)は、家に三十レアルしかなかったことに腹を立て、妻(70)の頭を何度もなぐって気絶させ、夫(77)には殴るほか蹴りも入れた。妻は集中治療室で意識を回復、夫は軽傷ですんだ。容疑者は夫婦の元使用人で、夫が顔を覚えており逮捕につながった。
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カシャッサ、モーリョ・デ・ピメンタを飲まされ、生玉ねぎ、シュラスコ・グレーゴを食べさせられた挙句、小便の臭いがプンプンするセー広場の池につかるよう強いられたUSP法学部の新入生たち―。九九年に同大学医学生が溺死した後、禁じられていたトロッチ(しごき)が七日に行われていたことが判明した。「人権を侵害した一部学生が卒業後も同じく侵害する可能性がある」として、大学側はトロッチ首謀者を追及、処分すると発表。