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「次は結果出したい」=リマ選手 日系有志が励ます会

3月18日(金)

 六日に行われたびわ湖毎日マラソンで無念のリタイアに終わったヴァンデルレイ・デ・リマ選手を励ます会が十六日、サンパウロ市内のレストラン「サントリー」であった。先日日本で再会を果たした小泉首相の従兄弟の井料堅治さんや、多羅間俊彦さん、ニッケイ新聞の高木ラウル社長ら九人が参加し、日伯両国の英雄との会話を楽しんだ。
 ヴァンデルレイ選手と親交の深い南米通信社の尾和義三郎社長が、無念に終わったレースをねぎらうとともに、最大の目標となる今年八月の世界選手権(ヘルシンキ)に向けて激励しようと企画。十四日に帰国したばかりの、日本びいきの同選手とコーチのリカルド・ダンジェロさんは、箸を器用に使いながら、日本食に舌鼓を打った。
 「確かに寒かったけど、今回よりコンディションが悪いレースも日本で経験していたので言い訳にはならない」と悔しげに無念のリタイアを振り返ったヴァンデルレイ選手。「レース中にはどういうことを考えているの」「テレビで見ると随分大きく見える」などと参加者から次々に言葉がかけられた。
 五輪もびわ湖毎日マラソンもテレビ観戦したという井料さんは「初めて会うとは思えないぐらい親しみやすい。有名になってもこんなに謙虚さを保つのは本当に偉い」と感服しきり。
 八月の世界選手権に向け、再びトレーニングに励むヴァンデルレイ選手は「しっかり練習して、いい結果を出したい」と健闘を誓っていた。