3月19日(土)
ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)は十一日正午、サンパウロ市内ホテルで定期総会を開催し、約百社の会員企業が出席する中、〇四年度度事業・収支決算と〇五年度事業・収支予算を承認した。
〇四年度収入は約九十四万五千レアルでほぼ予算どおり。支出は予算では約百万レアルだったが、七万削減し、九十三万二千レアルだった。支出が抑えられた理由は、予定していたブラジル経済事典の販売が〇五年に持ち越されたことや、各部会の経費が削減されたため。〇五年度への繰越金は二十四万千レアル。
〇五年度事業方針として(1)会員増強による会議所基盤強化(2)日伯経済関係強化(3)日本移民百周年事業への取組みを掲げた。
特に(2)に関しては「外資に共通のブラジル向け投資やビジネス上の問題解決のため、米国をはじめとする主要外国公館、商工会議所との連携を一層密にすることにより、提言・要望機能強化を図る」との重点施策を実施する予定。
百周年に関しての〇四年度報告は、「祭典協会幹部との非公式相談会がしばしば行われてきましたが、いまだ日系社会のコンセンサスが感じられず、商工会議所としての協力も決定できない状況です」という態度だ。今年の方針は「祭典協会に対して、商工会議所としてどのような形での協力が望ましいか、広く会員の声を聞きながら検討を行う」。日系社会関係委員会がこれを担当する。
〇五年収入予算はインフレを加味した一〇%増しの百三万レアル。会費も一律一〇%値上げの意向。支出見込みは百六万八千レアルで、差額は約マイナス三万レアル。
基本三方針は従来通りで、委員会などの組織改革もなかった。