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援協総会、単一役員シャッパ承認=あす会長ら役付き選任へ=「社会貢献できた」=酒井副会長、04年度事業を総括

3月22日(火)

 【既報関連】サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は十九日午後、定期総会を開いて、〇四年度決算報告・事業報告、〇五年度の予算案・事業計画案などを審議し、議案はすべて、全会一致で承認された。また、役員改選では、選挙委員会提出の単一シャッパがすんなり認められ、あす二十三日に役付けが行われることになった。
 総会には、百三十一人が出席。二百二十一人が委任状をだした。和井会長は足のけがのため、欠席。酒井清一第一副会長(会長代行)が、同会長の代役をこなした。
 昨年は、援協創立四十五周年記念式典(三月)を始め、日伯友好病院の総合医療検査センターの落成(八月)、サントス厚生ホーム開設三十周年記念式典(九月)など、節目の行事が重なった。
 全事業所の取り扱い件数は、前年比一二・一%増の計百四十二万七千二百七十三件に上り、一億千二百九十九万三千三百二十レアル五十八センターヴォを支出した。
 酒井第一副会長は挨拶の中で、「順調に活動を続け、社会貢献が出来た」と振り返った。
 今年の予算は、一億二千五百八十九万四千百レアルで、〇四年に比べて約一一%増加。うち、友好病院が、約九四%の一億千七百三十万九千レアルを占めた。
 事業計画は、デイ・サービス・センターのプログラム充実化(福祉部)、コンクリート塀の造成(やすらぎホーム)、換気設備の拡充・環境整備(あけぼのホーム)などが予定されている。
 単一シャッパが承認されたことを受け、役員会のメンバーの氏名や略歴が読み上げられた。佐々木憲輔さんや山下忠男さんら新理事八人が、その場で紹介された。
 定期総会に続いて、臨時総会が開かれ、議題はイタケーラに所有している宅地(二百六十平方メートル)の売却を承認した。
 質疑応答で、会員から入会者を対象にした健康保険を創設してもらいという要望が出た。これに対して、具志堅茂信事務局長が「前向きに検討したい。しかし、九八年の法令改正(九九年一月発効)で、病名を問わず全ての治療をカバーしなければならなくなり、運営が厳しい」と見解を示した。
 総会には、石橋隆介JICAサンパウロ支所次長、西山巌領事、上原幸啓文協会長、左近寿一救済会会長、原沢和夫前会長などの来賓が訪れた。