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28日から日ブラジル際親善サッカー大会=友好深め技術学ぼう=少年5チームが来伯=アルジャー市

3月25日(金)

 日伯両国のサッカー少年らがサッカーを通じて友好を深める日ブラジル際親善サッカー大会(アルモニア学園主催、ニッケイ新聞社など後援)が二十八日から、アルジャー市の日本カントリークラブを会場に開催される。
 日本からは千葉県や北海道などから十五歳以下で構成される五チームが来伯。サンパウロやパウメイラスなどサンパウロ州の名門クラブの下部組織と対戦する。
 日本の学校の春休みを利用して行われてきた今大会は今年で十回目。長年、日伯のサッカー交流に尽力してきた札幌大学名誉教授の柴田    さんと、アルモニア学園の故渡辺次雄館長の提案で始まった。
 毎年、百人近い日本の若者らがこの大会を経験することで技術的に大きく飛躍。二十三日からブラジルで練習試合を行うユース日本代表のFW原一樹選手(駒沢大)も千葉サッカークラブ時代にこの大会に出場している。
 「ブラジルの高い技術を子供たちに移転する最高の機会」と柴田さんが胸を張るように、ブラジル側からはサンパウロ、パウメイラス、コリンチャンス、サントス、ポルトゲーザの五大クラブが出場。ブラジル代表の主軸となるカカーや、現在国内最高と言われるサントスのロビーニョらも出場経験がある。
 二十八日から四月一日まで変則的なリーグ戦で優勝を争い、必ず日本チームとブラジルが対戦するように組み合わせにも工夫がなされている。「技術が向上するだけでなく、ブラジルという国に関心を持ってくれる子供が増える」と、サッカー以外の効果もあると強調する柴田さん。
 札幌のSSSと千葉フットボールクラブ、滋賀県選抜A、Bの二チーム、奈良県選抜の五チームが「王国」の壁に挑む。