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上塚周平像建立して=福田会長、来月県庁に陳情へ=熊本協会

3月25日(金)

 移民の父、上塚周平の銅像を母県に―。ブラジル熊本県文化交流協会(福田康雄会長)は昨年末、静岡県人会の鈴木静馬会長と共にサンパウロ総領事館に銅像建立の要望書を提出した。
 熊本には上塚周平、静岡には平野運平の銅像を駅前もしくはゆかりの場所に国の事業として建立してほしい、というのがその内容。
 領事館が外務省に問い合わせた結果、「県と交渉してみてはどうか」という返答が今月初旬にあったという。浜田圭司領事によれば、「(国の助成には)百周年事業で日系社会のコンセンサスが取れていることが重要」と説明する。
 「納得がいかない」と福田会長は表情を固くする。
「移民という言葉自体が死語になってきている現在、移民の父、上塚周平の名を後世に伝えたい」と銅像建立の意義を語る。
 福田会長は来月十八日から訪日、熊本県庁に陳情に行く考えだ。移住者の多い市町村を回り「留守家族会にも協力をお願いしたい」と話している。
 なお同県人会は〇八年に、県人来伯百周年と母県との文化交流五十周年を記念した記念碑の建立も検討しているという。
 熊本県人会は全伯に約三十の支部を持ち、サンパウロの会員数は約二百五十人。