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元サンパウロ州議も名乗り=下本氏、文協会長目指す

3月25日(金)

 ヴィラ・レオポルジーナ案を推す上原文協現会長でもなく、同計画自体を白紙に戻す谷派でもない、第三の候補者が来週、正式に名乗りをあげる―。
 下本八郎元サンパウロ州議(69、サンパウロ州グアララペス市出身)だ。来週、正式な出馬表明をする予定になっている。「僕は、ヴィラ・レオポルジーナはダメだとは言いたくない。ただ、もっとみんなの意見を聞いて総意を大切にしなくてはと思います。アマゾン、マット・グロッソの声を聞きましょうよ」と丁寧な日本語で語る。
 一カ月前から支持者と会議を重ね、出馬する意向を固めた。「第三の候補として、下本なら調和、解決できるのでは」と期待され、担ぎ出されたようだ。「自分は事態を落ち着かせる役目をおっている」。
 一九七〇年から九九年まで州議を六期連続務めた。政界をやめた後、「六年前から何度か文協会長にならないかと誘われていたが、自分の事業を拡大する関係から出なかった」という経緯があるという。
 百周年記念本を出版し、祭典への協力者全員の記録をそこに残す計画案を持つ。「大勢反対する人がいるまま押し切ろうとするのでなく、私はコンセンサスをとります」と語った。