3月29日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】議員に選出された時以降、配偶者がいる下院議員三百九十一人のうち、配偶者の二五%に当たる九十六人(二人は男性)が公務員試験なしで採用されていたことが、フォーリャ紙の調査で明らかとなった。
九十六人のうち三十人はすでに職を離れ、うち四十一人は夫や妻の議員事務所で働いている。党の執行部や別の議員事務所で働くケースもある。四十一人のうち六三%は補佐として、月給としては最高の五千百七十五レアルを取っていた。
今回の調査では配偶者のみが対象とされたが、ネポティズモ(閨閥主義、縁故採用)が下院に存在するのは事実で、カヴァルカンチ下院議長は過去数年間に少なくとも八人の親戚を無試験で下院職員として採用、議員法で禁じられていないからと公言してはばからない。
党別ではブラジル民主運動党(PMDB)の議員が最も多い二十人、進歩党(PP)十六人、自由党(PL)十四人、ブラジル労働党(PTB)とブラジル社会民主党(PSDB)がそれぞれ十一人、自由戦線党(PFL)十人。下院議員九十人を抱える最大党の労働者党(PT)はわずか一人だった。
合法とはいえ、倫理上問題とみる議員は縁故採用を行っていない。連邦検察庁は、憲法で定められた平等の原則と議員モラルに反すると、無試験での縁故者採用に異議を唱えている。