アグリビジネス

3月30日(水)

 バイオ保全委員会(CTNBio)は二十四日、遺伝子組み替えでお馴染みのモンサントが開発した害虫に強い綿ボルガード種の栽培を正式に許可した。同綿の中には、害虫を駆除するタンパク質が合成される。在来種と新品種が混交しないために、栽培する場所を引き離す必要がある。同委員会は遺伝子組み替えとうもろこしについても栽培の許可を検討する。ペルナンブッコ州のある養鶏家は、アルゼンチン産の同とうもろこしを本格的に採用している。
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 スーパーは二〇〇二年から花の販売に力を入れ、現在、花販売総額の四〇%をスーパーが占めている。スーパー間の競争が、花生産者を長期的に見て苦境に追い込むと苦情がある。あるネットが花の特価販売を始めたため、生産者は納入継続に苦心している。これが一般的傾向になれば、生産者にとって自殺行為になる。今後もスーパーが、花の流通網としてさらに重要な地位を占めるとみられている。
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 ピラシカーバ市のデジーニ産業用機械製作所は〇五年、一億三千万レアルを投資し、バイオディーゼルへ本格的に取り組むことにした。同社は砂糖アルコール用機器の業界トップだが、バイオディーゼルでもトップを目指す。イタリアのバイオディーゼル用機器で、最大手のバレストラと技術提携契約を結んだ。アルコールと大豆油を主体とする方針。
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 ドル安で被害を被った鶏肉輸出業者は、六〇%をドル以外の通貨建ての輸出契約に切り替えた。〇四年にドル建て以外の契約は一五%に過ぎなかった。日本向けは円で、EU向けはユーロで契約を結んでいる。鶏肉はいまや鉄鋼石に次ぐ主要産物となった。二月の輸出は二億三千四十万ドルで、二十一万六千トンを船積みした。この盛況には、アジア地域の鳥インフルエンザの影響がある。