3月31日(木)
第十六回全伯囲碁名人戦三段戦が、二十七日、日本棋院南米本部会館で行われた。三段の常連たちは苦戦を強いられた。二段戦を勝ち上がった諏方敏明さんと三段に昇段してまもない学生二人(原フラビオさん、山下レナットさん)を中心に激戦となった。
結局、諏方さんがトップで四段戦進出を決め、残り一つの枠争いは大学生の原さん、高校生の山下さんが同率となり、後日のプレーオフに持ち込まれた。
原さんは、今年二月の第三回世界囲碁学生王座戦のブラジル代表だった。山下さんは、五月世界アマ囲碁選手権にブラジル代表として出場する山下ファビオくんの兄。
今度の三段戦にみるとおり、若者の台頭が著しい。常連たちはすでに追い抜かれているケースが多い。しかし、六、七段のトップ・クラスには新鋭たちもまだ一歩というところ。数年後には逆転がある見通しだ。(村井修さん通信)