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保健衛生規正法が施行=胃腸病の3割は外食が原因

4月1日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】食べ物を扱う店での保健衛生を規制する法令二一六号が施行された。これは保健省が発令したもので、食品の原料、保存状態、店内の衛生はては従業員の身なりに至るまで規制したもので、同省では全国一斉抜き打ち検査を実施し、取締りに乗り出した。違反者は十レアルから五十レアルの罰金が科せられるほか、行き過ぎ行為は即座に閉店を命じられる。軽い違反は十日間の期限で改善の指導を受ける。
 同省によると、ブラジルの胃腸病の三〇%は外食が原因だとして、店の台所での調理の仕込みの時点での病原菌の混入が最も多いと指摘している。このため料理人の衛生状態を管理させ、ヒゲや長髪も禁止している。また指輪やアクセサリーの着用も禁止した。
 取締りが始まったサンパウロ市ではビラ・クレメンチノ区のパン屋が、原料の食料品を床に並べていた。また保存温度も適していなかったことで閉鎖命令が出された。また都心部のレストランは、電話一五六番での通報を受け、店内の不衛生が摘発された。同省監督課では電話での告発を優先し、取り締まるとしている。
 サンパウロ市は一年前に今回の法令に類似した市条令を発令しており、これまでに三千二百二十九店の立ち入り検査を行い、二百十店に閉鎖命令を出している。