4月1日(金)
元戦後移住者が日系社会班担当領事に就任した。三月二十七日にサンパウロ総領事館に着任したばかりの沖田豊穂領事(とよお、57、島根県)は、戦後にカナダのモントリオールへ移住、そこで総領事館に採用された。「ブラジルは今回初めてなんです」と述べる。
今までの勤務地はカナダを皮切りに、フランス、アルジェリア、カメルーンなどフランス語圏が中心。仏語と英語が堪能だ。「これからポルトガル語にも挑戦です」と意気込みをみせる。専門外にも関わらず、世界最大の日系社会を持つサンパウロに任官されたことに関して、「百周年のお手伝いをしっかりやれよ、という意味だと受け取っています」と言う。
移住時代を含め海外生活は三十五年、うち在外勤務が十六年間。妻は仏系カナダ人で、愛娘二人はカナダで大学に通っている。趣味はテニスや水泳。カラオケが大好きで、十八番は「上海帰りのリル」で、演歌一般が得意だそう。