ホーム | 日系社会ニュース | 久々日本語協議会開く=意見交換して提案=「能力試験」の公認、政府に依頼を=教師分科会代表出席も承認

久々日本語協議会開く=意見交換して提案=「能力試験」の公認、政府に依頼を=教師分科会代表出席も承認

4月2日(土)

 第五回日本語協議会が三月三十日午後、国際交流基金サンパウロ日本文化センターであった。約一年半ぶりの開催。日系団体や大学、商工会議所、サンパウロ・パラナ州政府などの代表者ら約二十人が出席。三時間に渡って意見を交換した。教育省に「日本語能力試験」、「教師養成資格試験」の公認を依頼してほしい、など意見交換後の「提案」があった。
 今回は現場の声を反映させるため、大山多恵子さん(パラナ代表)、志村マルガレッテさん(サンパウロ代表)、柳井れい子さん(リオ・その他地域代表)が教師分科会の代表として、出席することが承認された。協議会の主なまとめは次の通り。
 (1)「ブラジル日本語教師専門講座シラバス草案」は、専門家の意見を聞きながら、日伯両語で小冊子にまとめて一般に配布するほか、ウェッブ公開することを承認する(2)ポルトガル語の日本文化教材やブラジルで使える日本語教材、教科書がまだまだ不足しており、時代状況に応じた適正な視点でつくられた教科書開発が教師養成との関連で最も大きな課題(3)ルーラ大統領は、外国語教育やバイリンガル教育に理解のある政権。日本語能力試験や教師養成資格試験などの公認のために、ブラジル教育省(MEC)に依頼してほしい──など。
 協議会は年に二回を予定していた。予算の関係などで、一年半の空白期間が生じた。参加者からは、「日本語教育に携わっている国内の機関や団体が一堂に集まる場。情報を交換する貴重な機会だと思っています」などと、継続開催を望む声が聞かれた。