4月6日(水)
三月十八~三十日まで大阪市の招待で日本に滞在していたサンベルナルド・ド・カンポ市の日系三世吉田タニアさん(20)が五日、帰国報告に来社。「みんなに親切にしてもらったことが一番印象に残っている」と、二週間の日々を振り返った。
サンパウロ市と大阪市の姉妹提携三十五年を記念して企画された研修旅行だった。昨年、選考会の代わりに実施された日本語スピーチコンテストで優勝した吉田さんにその権利が与えられた。
ホストファミリーとの生活。京都や奈良での観光。大学で勉強中の司法関係の施設や、実際の裁判を見学できたこと――。「あちらの姉妹都市委員会の関係者が開いてくれた歓迎パーティーも、思い出深い。皆さんの前でサンパウロ市の歴史や文化を紹介した」
また、「海藤三味太鼓」で一昨年から三味線を習っている吉田さん。大阪市の民謡愛好者グループとも交流を深める機会にも恵まれた。「名物のお好み焼きを食べに連れていってもらったり、楽しかった」「ピアノもやっていると話したら、ちょうど開催されていたコンクールにも招待してもらえました」と笑顔。
得意の日本語に磨きを掛けて、再び訪日するのがいまの夢だ。