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13部門で過去最高収益=04年収益ランキング=双璧は銀行と製鉄

4月7日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】株式上場企業全社が二〇〇四年に七百九十三億レアルという記録的収益を上げる中、部門別(ペトロブラスを除く)では銀行部門が百三十九億レアルと過去最高を記録、全体の二二・七%を占め四年連続でトップの座を維持した。銀行は高金利の中、国債購入で、また景気回復に伴う融資の増加で収益を上げた。
 この企業収益ランキングは、コンサルタント会社のエコノマチカが四日までに有価証券取引委員会(CVM)に報告された収支報告書に基づき作成。〇四年以前のデータは広範囲消費者物価指数(IPCA)でインフレが差し引かれてある。
 調査対象となった二十の部門のうち、十三部門が過去最高を記録した。銀行に次いで収益が高かったのは製鉄・金属部門で、百二十八億レアルを記録、全体に占める割合は〇三年の一四・七%から二一%に伸びた。ウジミナス製鉄所は三十億レアルと同部門で最高の収益を上げた。
 製鉄部門の収益増は、中国の輸入増加と米国の需要増加に伴い、国際市場での鉄鋼価格が五〇%以上も上昇したことによる。〇五年も高値は維持され、同部門の好調は続くと予想されている。
 その他、鉱業部門は七十一億レアル、電力部門は六十三億レアル、通信・電話部門は四十億レアルの収益となり、〇二年に赤字だった電力と繊維部門は黒字に転換した。