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シャッパ提出=文協会長選に火ぶた=上原、谷、下本3氏=注目の陣容明かされる

4月7日(木)

 文協会長選のシャッパ提出期限の六日、上原幸啓、谷広海、下本八郎三氏が出馬を改めて表明し、それぞれの陣容が明らかになった。続投を目指す現職の上原氏は副会長の刷新を図った。戦後移住者の名前をずらり並べた谷氏。それに対し、世代バランスを考慮したのが下本氏のシャッパといえそうだ。三年後の移民百年祭に向け、コロニアにふさわしいトップはだれか。十六日の会員選挙まで残り十日を切り、選挙戦がいよいよ本格化する。
 午後三時、一番乗りで文協事務局にシャッパを提出したのは下本氏だった。上原陣営との連立交渉が不調に終わったが、「百周年の節目を目指し、コロニアのために働きたい。落ちても評議員としては残るので、するべきことはしていくつもりだ」と力強く語った。
 二十分ほど遅れて谷氏が到着。優勢が伝えられる中、落ち着いた面持ちで、「勝つのが目的ではない。世代間の溝を埋めるため今後協力を広く呼びかけたい。どの候補がなっても協力し合うことを提案するつもり」と述べた。
 同日夕、締切り直前にシャッパを発表した上原氏は現職会長として「初めての試みとなる選挙がスムーズに運ぶことを願っている」と話した。また、選挙戦の見通しについては、「二年間やってきたことを認めてくれる人もいる。私が沈黙を守っていると非難する声もあるが、論より証拠」と自信を見せた。
 シャッパの公示は八日。文協内に掲示される。その前日に、選挙委員会が開かれ、シャッパのメンバーが昨年まで会員になっているか▽会費未納はないか▽ほかのシャッパにも名を連ねていないか――などが確認される。三氏のシャッパは次の通り(提出順)。
 【下本氏】
  会長下本八郎▽第一副会長中沢宏一(県連会長)▽第二横田パウロ(元中央銀行理事)▽第三永堂ジョルジ(コーペルコチア元副会長)▽第四山本エジソン(現文協正監査役)▽第五宮原ジョルジ(相互援護協会会長)▽第六山根エイタロウ(USP工学部教授)▽第七オオサカ・ノブコ(文協を考える会)▽選任理事木原アルマンド(元陸軍大佐)▽会計選任理事羽田宗義(元県連会長)▽予算企画担当理事池田昭博(元サンパウロ州財務庁長官)▽正監査タナアミ・チカラ(サンパウロ地方会計士協議会会長)、木多喜八郎(希望の家理事長)、清原賢治(元文協会計理事)、有北ジョルジ(サンタクルス病院理事)、市川アルシンド▽補充監査桜井仁(修養団会長)、尾身カルロス(医師)、中野孝三(眼科医)、富永ミネコ(元USP化学部教授)、木原好則(和歌山県人会会長)▽以下は理事――北川彰久(日伯音楽協会会長)、横田啓(栃木県人会会長)、山中イシドロ(農務省補佐官)、荒木克弥(山形県人会会長)、福本ケイコ(司会者)、青山ルイス、広瀬マリオ、持留マリオ(USP薬学科教授)、弓桁マサオ(元日本語普及センター副理事長)、松本ミゲール(技師)、石川諭(民謡協会会長)、峰村康(開発青年隊前会長)、五十嵐司(老ク連副会長)、多羅間俊彦(元東京都友会長)、上野ユウコ。
 【谷氏】
 会長谷広海(ブラジル日本語センター理事長)▽第一副会長小山昭朗(ブラジル日本移住者協会長)▽第二赤嶺尚由(人材銀行ソール・ナッセンテ社長)▽第三相田祐弘(ブラジル稲門会長)▽第四諸川有朋(元4Hクラブ総務理事)▽第五山口泰彦(テツシン社長)▽第六永山八郎(元コチア青年連絡協議会長)▽第七知花良治(沖縄県人会副会長)▽選任理事徳力啓造(ブラジル倫理友の会理事)▽会計理事清原賢治(元文協会計理事)▽予算企画担当理事石田光正(盛和塾理事)▽以下は理事――飯島秀昭(美容院ソーホーグループ代表)、小林操(元茨城県人会長)、小森宏(ブラジル日本会議理事長)、高瀬博司(ニュージャパン社長)、浜田ジェルソン(元サンタクルス病院理事)、高木和宏(大和商事社長)、山田充伸(ブラジル倫理友の会長)、板垣勝彦(ブラジル盛和塾代表)、牧晃一郎(産業開発青年隊会長)、高橋一水(コチア青年連絡協議会長)、田中栄一(ブラジル日本語センター理事)、岸本晃(兵庫県人会副会長)、石井千秋(石井柔道館長)、鈴木康夫(茨城県人会長)、荒井勝夫(農業)。
 【上原氏】
 会長上原幸啓(現職)▽第一副会長セキネ・タカノリ(輸出入業・不動産業)▽第二副会長吉岡黎明(現第一副会長)▽第三副会長松尾治(現第三副会長)▽第四副会長秀島ヒロユキ・マルセーロ(現第七副会長)▽第五副会長シャクダ・ミヨコ(コチア青年連絡協議会副会長)▽第六副会長小原彰(陸軍予備役少将)▽第七副会長小川彰夫(現広報担当理事)▽書記重田エウゾ(現理事)▽会計伝田英二(現第四副会長)予算企画担当理事▽武用ヨシオ・サムエル(丸一醤油社長)▽理事スガワラ・ミュートン、川合昭(現第六副会長)、ヴィウマ・キヨコ・ヴィエイラ・ダ・モッタ(元通信大臣夫人)、ゴヤ・ハルミ・アラシロ(公務員)、花城アナクレト・セイテツ(エンジニア)、レオ・ススム・オオタ(現文化理事)、小林ヴィクトル(前ブラジル日本青年会議所会頭)、中川柳田恭子(心理士)、ルイス・ユキ(前UPK会長)、頃末タツヒコ・アンドレ(前ブラジル療育音楽ボランティア協会理事長)、和田忠義(現第二副会長)、水本スミ(元エスペランサ婦人会会長)、沖中クニヒロ・ロベルト(文協美術委員長)、田中洋典(前広島県人会会長)▽正監査タミオ・シミズ(USP教授)、セオ・マリオ・タダミ(現第一会計理事)、新井ジュリオ(薬局店主)、セキヤ・ロベルト・ヨシヒロ(ホーリネス教会)、マサミツ・カワウチ(現会計理事)▽補充監査イノウエ・ヒサヒロ(現芸能委員)、クスモト・ルミ(現芸能委員)、ハシズメ・アキオ(エンジニア)、セガワ・ペドロ・イワオ(不動産業)、ブヨウ・マルコス・シゲオ(製造業)▽評議員長大原毅▽第一副会長池崎博文(リベルダーデ文化福祉協会会長)▽第二ホンダ・タケシ(サンスイ社長)▽第三多羅間俊彦(元東京都友会会長)▽第一書記ヒラタ・ミツオ▽第二書記水本ナオミ・エレーナ(サンパウロ新聞専務)▽カワノ・ヨシオ。すべて敬称略。